とある書籍にて見つけた、貨物専用索道を見に行ってきました。
平たく言うと、貨物専用ロープウェーですね。
場所は、茨城県日立市
どうやら、地元では有名な施設のようです。
事前の(雑な)調査では、索道の通る公園があり、そこから上を走るゴンドラを眺められるようでした。
また、道路地図上にも表示があり、発見は容易と思われました。
基本的に国道50号線を6号まで出るつもりでしたが、途中混んできたので、県道へよけました。
その先は・・・
ま、地図見てわかってましたけどね。
県道61号は途中普通となっています。
もうちょっとで開通できそうなんですけどね。
ま、それはさておき国道6号を北上し、日立市に入ります。
まずは、起点である山側から見ようと、林道をぐいぐい登っていきました。
地図で見ると、起点は林道のすぐ脇で、車でも接近は容易に見えました。
しばらく林道を登ると、落石覆いのようなものをくぐり、左になにやらプラントが見えてきます。
これが鉱山かと思いましたが、産廃処理場の表示を見つけたので、違うよう。
さらに上りましたが、それらしいものは見つけられませんでした。
行った先で見つけたバス停。
バスくるの?
なんか、山荘はあるみたいですね。鮎釣りもできるんだぁ。
最近導入したGPSつきVAIO君を見ると、目的地はとっくに過ぎている。
間違えたらしい・・・林道の真上通っているはずなのに何故見逃した?
仕方なく戻ると、やはり、先ほどの産廃処理場がくさい。
よく見ると、鉱山兼産廃処理場らしかった・・・
産廃業者の表示。
まあ、冷静になってみればどう見たって鉱山ですよね・・・
車を止めて周りを見渡すと、はるか上空に索道発見!!
林道と交差するようにあるものかと予想していましたが、どちらかというと、並行するように存在しました。
その行き先を見ると、はるかがけ上に起点と思われる施設を発見。
うお、逆光で見えない。
標準レンズしか持っていかなかったので、遠くのゴンドラは小さくしかとれません。
そこは、先ほどの落石覆いの真上でした。
索道からの落下物から守るための覆いだったのですね。
気にしてちょっとは上見たけど、ちょっとどころじゃなく上だったので見逃しました。
しかし、予想以上の高低差があり、まったく近づけません。
写真撮るだけとって、すごすご撤収。
ちなみに、日曜なので、稼動していませんでした。
次は、公園上空を走る策動を見学しようと、公園を探し出しました。
てっきり、入り口や駐車場があるものと思って探しましたが・・・何もない。
VAIO君見ながら道を進んでいくと、途中から登山道に・・・
どうも、公園という名のただの山のようですな。
歩いて上ろうかとも思いましたが、前日スキーで足がへろへろだったので、あっさり断念。
車でいけそうなところの探索に限ることにしました。
そこで、次に車道が通じてそうなポイントへ向かいます。
地図上では、ほぼ中間地点というところ。
で、迷いながら行ってみると、ありました索道。てゆうか終点が。
本にも載っていた景色ですね。
こちらは、車を止めるような広いスペースもあり、ゆっくり探索できます。
まあ、稼働日ではどうかわかりませんが・・・
こちらでは、間近にゴンドラも見れますよ。
終点全景
索道のテンションを張るためのコンクリート製の土台が立派です。
施設の一部なのでしょうが、廃屋にしか見えない。
終点施設の脇にはたくさんワイヤーが散乱していましたよ。
終点より上流を眺める。
いくつかの支柱とゴンドラが見えます。
機械的なものは旅客用の一般的なものとさほど変わらないようです。
ただ、油の量がすごいな・・・
真ん中の太い棒状のものはワイヤーの切れ端。
えらい太さです。
当然、中には入れませんが、階段上るまでは柵もないので。
階段の上から中を眺める。う〜む、暗くて見えない。
以外と奥が広い施設ですよ。
まあ、当然索道だけではなく、荷下ろし施設やらいろいろあるのでしょうね。
いよいよ、まともに撮れたゴンドラです。
人乗れそうにないでしょう?いわゆるバケット状のゴンドラ。
ワイヤー周りは油がぎどぎどです。
ところで、地図上ではここはほぼ中間地点。
なのに、索道はここで終点。
施設の様子から考えても、この先が廃止になったというわけではなさそうです。
正解は、この先のベルトコンベアですね。
後日気がつきましたが、地図上では、索道もコンベアも同じ記号で書かれているようです。
つまらん・・・
ところで、索道は止まっていましたが、コンベアは元気に動いていました。
この中間地点で一度石灰石をためているようです。
ちょっと、下流までコンベアもたどってみます。
コンベアを道路がわたるときには橋になっています。
なんか、水のない川みたい。
コンベアの向きが変わるところにある施設。
一度、ここで別のコンベアになっているようですね。
住宅地の脇をコンベアが駆け抜けていきます。
そこそこ古い施設のよう。
この塔は何かと思いましたが、おもりをぶら下げてコンベアのテンションを保っているんですね。前の写真の真ん中にぷーりーにかかったワイヤーが見えます。
その後、いろいろ調べてみると、昔は鉱山で索道を使うことは珍しいことではなかったようです。
あちこちに廃索道があるらしい。
特にセメントは日本が唯一に近いほど限られた自給できている資源。
関東近県でも大規模な鉱山がいくつもあります。
山ひとつなくなるような常識はずれな開発も行われているようなので、探索のしがいがありそうですよ。