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2007/05/05 10:49:31
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その手のマニアの間では軍艦島に継ぐ廃墟として有名らしい。

幸いにして軍艦島とは違い車でアプローチできるので訪問することにしました。

制限速度は50Km/h。が、よく見ると12月から3月まで。

冬季限定制限速度って初めてみたけど、東北では珍しくないみたい。

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残雪はまだまだ残っています。

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八幡平アスピーテラインを走っていると、一箇所分岐が現れます。

写真のような汚染水処理施設の看板もあり、注意していれば容易に見つけられます。

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さくっと交差点を曲がると、真横に廃墟が!!

え?こんなすぐ?観光道路の真横じゃない。

もっと、奥地まで走った後に現れるもんだと思っていたので、拍子抜け。

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3棟の巨大な廃墟。

これは、なかなかの規模です。

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控えめな看板。簡単に言うと「怪我したって知らないからね」。

そうです、自己責任。

何か事あるごとに管理者をたたくマスコミの体質が廃物趣味者の敵だと思う。

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そのまま道を進むと道沿い左右に廃墟が現れます。

まずは先まで進んでしまおう。

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神社の跡

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道の行き止まりは処理施設。

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ここは現役のため、当然入れません。

下手な現役鉱山より手入れされていてきれい。
(予約すれば見学できるらしい)

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清流を取り戻したとされているが、素人目には赤茶けた川に見える。

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処理施設の運営には年間6億円必要だそうです。

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さて、戻りながら廃墟を探索します。

処理施設に近い側にも一棟集合住宅があります。

川を挟んで対岸。

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また、別の棟。

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山菜取りのターゲットにもならないのか、蕗の薹、取り放題。

たしかに、ちょっと鉱毒が心配。

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昔は橋が架かっていたようで、橋台の跡とちょっとはなれたところにつり橋の跡のようなものが見つけられます。

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石垣も崩壊しつつあります。

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ちなみに、現役の道路もこの川を渡っているので、この棟へもアプローチは可能みたい。

ただし、この日は残雪で断念。

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単独での廃墟の探索は危険なので(怖いわけじゃないさ!)、今回は遠めに見るだけでやめておくことにします。残雪もあるし。

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いよいよ全景。

なんだ?これは?いったい何棟あるんだ?

入り口で見かけた3棟なんてごく一部ではないか。

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手前に遊水地のような広場があり、とてもよく見渡せます。

この池の周りにも木造住宅が多数あったそうです。

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さて、道のすぐ左脇にある廃墟。独身寮だったそうです。

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いい具合にコンクリは崩壊しています。

鉄筋がむき出しになるというのは、溶けているのか、何らかの外力で削られているのか?

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右脇の廃墟

こちらは長屋風の住居か?

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こちらの建物は場所によって崩壊度に差があります。

壁がなくなるほどの崩壊が見られているところもあれば。

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まだまだ平気なところもある。

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独身寮のあまり上りたくない階段。

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さて、メインディッシュとも言うべき緑が丘アパート。

まあ、残雪で入れないから遠めに見るだけさ。

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アパート入り口脇にある謎の建造物跡。

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・・・もうちょっと近づくかな。

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・・・行けるかな。

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・・・煙突見たいな。

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結局入るし。や、建物には入らなかったですよ。

雪が少なかった今年ですらこの残雪の量。さすが雪国

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かなり崩れているとはいえ、結構きれいに残っています。

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というわけで見に来た煙突。

ボイラー施設だったそうです。

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とはいえ、こんな程度の石油缶を使っていたわけではないと思うが・・・

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炉の跡もきれいに残っています。

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煙道の跡と思われる窓の隙間から見る崩落した煙突の内壁。

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アスピーテライン方向のアプローチには轍が鮮明に。

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片側の壁は完全になくなっています。

こちらだけ木造だったのでしょうか?

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とても立派な二本の煙突。

いつまでここに存続するのか。

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内部の様子。いくつもの炉があったことがわかります。

規則正しく並んだ土台を見ても、どのような物だったのかはいまいち想像できない。

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煙突内部の様子。

こちらの煙突は崩壊しないまでも内壁が剥離している様子がわかる。

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この間に煙道があったはずだが・・・

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残存物から見ると木造?

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なんか、煙突の立っている位置が妙じゃないか?建物に対してオフセットされているような・・・

そういえば、中央に木造の構造物が見られます。

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やはり、煙道は木造だったよう。

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こちら側には軒があったようですが、構造から見てもこっちに拡張させるつもりだったのかなぁ?

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学校跡地も今は廃墟ですが、最近まで生活学園として使用されていたとの事。

同じころ完成したものでも使っていたかどうかでこれほどの違いが出るものなのですね。

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使用していた頃も廃墟の前をアプローチするわけではなく、アスピーテラインのスノーシェード途中から進入していたよう。

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さて、残雪を車まで戻ることにします。

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現役当時の標語が書かれたままの電灯。

ぽっきり折れてしまいました。

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松尾鉱山は基本的に露天掘りの鉱山だったそうです。

現役当時は4本の索道がある立派な鉱山だったとのこと。

丹念に探せば索道跡見つかるかなぁ・・・

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しかし、これほどの規模の廃墟が何故観光道路から見えないのだろう?

と思いアスピーテラインを走ってみると、思いっきり全景が見えました。

昔とおった時には気がつかなかったような気がするが・・・

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アスピーテラインは凍結の恐れがあるため夜間通行止め。

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なにやら怪しい鉄塔が・・・気になる。

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2005/5/17追記

日本有数の廃墟である松尾鉱山を見て思ったこと。

俺、廃墟趣味じゃないらしい・・・<何をいまさら

廃線、廃道、廃坑、など、産業遺構は大好きなのだが、こういった人の住んでいた廃墟って生々しくて好きじゃない。

建造物としての特徴も別段ないし。

これだけの建造物郡を見て詳細見たのはボイラー室だけだからね・・・

人が自然に立ち向かう姿と、結局それすらも上回る自然の強さがよいのですよ・・・


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