定義の廃橋へ向かうには必ず(でもないか)通る大倉ダム。
さらっと写真を撮って通過しようと思ったのですが、これがまた、癖のあるやつだったのです。
まず、この角度から見て気がつく違和感。
ダムには必ずあるはずの放水関連の施設がなにも見られない。
というか川がない。川をせき止めてこそのダムのはずなのに。
そして、先に見える妙なコンクリの塊。
ダム上の県道を走ってみるとよくわかります。
そう、このダムはツインアーチ!!(真上から見るとめがねだな。。。鼻つきで)
2つのアーチの中間には離合箇所があります。
さらにそのスペースには観光のため、十分な駐車スペースも確保されています。
車を止めてのんびり眺めていても、県道を走る車たちのじゃまにはなりません。
もうひとつのアーチには放水関連の施設はあります。
そして、豪快に放水中。
(ネットで偶然見かけましたが、なにやら配電盤の事故があって放水していたらしい。まだ直っていなかったのか、意図した放水だったのか)
そもそも、アーチ式のダムとは左右の頑強な岩盤に応力を預けるように設計するもの。
だから、ツインアーチなんて形状を作ろうものなら真ん中に応力を支えるものが必要になってしまう。
ちょっとした滑り台だなと思っていましたが・・・思いの外急坂で足がすくみます。
非効率な気がするけどなぁ。メリットあるんだろうな。
ちなみに、ツインアーチダムは全国でもここだけ。ほんとにメリットあるのかなぁ。
複数のアーチ(マルチプルアーチ)という意味ではもう一箇所ある(5連アーチ)ようです。
こちらは大正時代の施工で石積ダムとの事。今度見に行こう。