とある山の中に、明治初期(明治16年!!)の石積みの橋梁が人知れず眠っているという。
その美しい姿は一目見ずにはいられない。
というわけで、行ってきました。
これが綱取橋です!!<ちがくないけど違う
綱取橋を含む旧国道は片洞門遊歩道として整備されているようです。
早速行ってみると、国道脇に広大な駐車場がありました。
方洞門休憩所らしいです。
なんか、平地のすべてを駐車場にした感じ。
おかげで、遠慮なく駐車して、探索へ出かけることができました。
さて、早速遊歩道へ・・・て、遊歩道?
普通に廃道クラスに荒れていますが?
ところで、川が遠いなぁ・・・そして高低差もかなりある。
さて、片洞門とは?
このように岩場が覆いかぶさっているような場所の事です。
覆いかぶさる岩はなかなかの不安感をあおります。
道路を作るにあたり、岩場を削ったわけですね。
観音様も詣でる者は減ったのでしょう。手を合わせておきました。
立地条件から考えて、今回石垣とかは見れそうもないなぁ。と思っていましたが、見れました。
内側から(--;)
路面が崩落し、石垣だけがきれいに残っています。
路面はもはや人一人分の幅しか残されていません。
ふと、脇を見ると川が近づいていました。
が、高低差はそのまま・・・
え〜〜〜垂直です。これぞまさに断崖絶壁。
そんな、渓谷をお散歩していると、現国道が頭上を通り抜けます。
現国道は、厳しい地形の部分のほとんどをトンネルと橋梁でまっすぐに貫いています。
それに対して、旧国道はいたって素直に渓谷沿いをのんびり進みます。
現道と旧道は階段により行き来できますが、ロープにより封鎖。
おう、今思えば、看板に何かいてあるのか気になる・・・
旧道は現道の橋台に食われてしまい、道幅はありません。
これ、切り替え時期どうしてたんでしょうね?
現道を越えてもまだまだ片洞門は続きます。
道の上の立木も元気な旧道。
車が走らなくなってからの時間を感じる景色です。
よ〜〜〜く見ると、道幅を確保しきれずに桟橋のような構造になっていますね。
道の上からは全くわかりませんが。てゆうか、橋脚結構減ってないか?
現国道の脇には年季の入ったコンクリートアーチが見えてきます。
これはこれでなかなかのものですが、これは、現役鉄道。
こっそりわたらなければなりません。
や、わたるって横断ですよ。橋は渡りませんって。
えと、何か書いてありますが、読めませんなぁ。
これはこれで見事なコンクリートアーチ。
結構、厳しいことになっていますが、現役。大丈夫?
おそらく、この道が旧道になったときに作られたであろう落石覆いの銘板。
お、昭和39年?結構崩れてると思ったら結構古いなぁ。
右見て、左見て・・・
わたる。
わたった先にはコンクリによる縁石。
のんきにお散歩お散歩・・・
ん???
うお、綱取橋あるぅ!!!
藪に埋もれて直前まで気が付かなかった・・・
藪で見えないなぁ。
全景・・・もう、藪に埋もれている上に日陰なもんだからつぶれちゃうよぉ・・・
これは、そこそこよく撮れたな。
とお〜〜〜〜くの水面。
や、現地行くまでは水面近くから全景を撮ろうと思っていたのですよ。
ネットでは河床から撮影している写真があったので、アプローチできるのだろうと思っていましたが、とんでもない。
ロープワークで降りるか、はるかかなたから激流の中を歩いてくるか。
いずれにしても特殊装備と能力がなければ到達不能です。
反対からも撮る努力をする。道でないところを進みましたが・・・無理!!藪きつい。
ちなみに、写真ではわかりづらいですが、川に落ちている岩は一戸建てサイズですよ。
いわゆるひとつの巨石です。
石造りなことがよくわかりますね。
明治16年はまだコンクリート技術ありませんからね。
・・・明治16年=1883年、今年は2007年なので124年の時を経てなおここにある綱取橋。
ほころびもなく、まだまだここにあり続けることでしょう。
あっぷ。こんな感じです。ただひたすら石を重ねてあるのです。
さくっとわたるとそこには行く手を遮る崩落。
この先にも旧道は続き、片洞門もまだありそうでしたが、現道を戻るのがいやだったので、ここで引き返しました。
ところどころ石の色が違うのはなんだろう?
むう、ものすごいものなのに、藪に阻まれてしまったので、感動が薄い。
藪のない時期に再訪しなければなりませんね。
名残惜しいですが、帰りましょう。
戻ってきました・・・
ところで、反対側にも旧道は続くようなので行ってみましょう。
上の写真にも橋が写っていますが、わかります?
私は現地で気が付かないまま橋を渡りましたが、何か気配を感じてこれを見つけました。
コンクリート橋ですが、結構古そうよ。
まあ、あとはよく整備された旧道です。特に特徴もないけど、気持ちのよい道。
途中こんなの落ちてましたが。
やまがたけん?かな?
なんのイベントもなく現道と合流してしまいます。
現道は工事中。
現道の向こうにも旧道はあり、小さな橋もあるようなのですが、工事中で近寄れず・・・残念。