秩父鉄道大野原駅近辺に巨大なプラントを有する工場がある。
場所柄からもわかるとおり、当然この工場はセメント工場であるが、周りに鉱山は見当たらない。
かといって、列車で持ってきているわけでもなく、20Km以上も離れた叶山鉱山よりベルトコンベアで輸送しているようである。
地図上では一直線にコンベアが配置されているが、地上は山だらけでそんな余地はなく、可能性としてはほぼ全線隧道しかありえない。
んな、馬鹿なと思いつつ確認してきた。
鉄道脇の巨大なプラント。
いくらなんでも工場近辺は地上に出ているだろうと思ったが、気配もない。
地図によるとコンベアは荒川を渡っているはずで、さすがにそこは見えるだろうと思ったが、接近できる余地がない。
写真は最寄の秩父橋旧橋。
すんません、駐車できる余地もありませんでした。
さて、次なる可能性は道路との交差部である。
県道37号との交差部に挑む。
きた〜〜あった〜〜
県道のトンネル直前にコンベア発見。
左右を見ると、本当に山に突き刺さっている。
冗談抜きで20Kmを隧道で輸送しているようだ。。。
コンベアといっても、周りも囲われて、中もうかがえない。
途中扉もあり、メンテナンスで人も入れるよう。
というか、メンテナンスのためにも人の通れる程度のスペースは中に確保されているのだろうな。。。
さて、コンベアの存在が確認できて一安心するも、もう一箇所地上に出ていそうな箇所があるので、行ってみる。
毘沙門水という名水があるところの道をちょっと山側に行くと、そこにある。
内部で音もしているので、稼働中のようだ。
やはり、左右は山。
注意看板から管理者は秩父セメントとわかります。
山へ突撃。
ところで、この程度の断面の隧道なら掘るのも容易なんだろうか?
そういえば、道路トンネルよりも鉄道トンネルの方が古くから長いものがあるなぁ。
さて、そもそも、コンベアの根元は鉱山のはず。
で、地図をたどっていくと、叶山鉱山に行き当たる。
この鉱山もまた奇怪で、道路があることはあるのだが、隧道でループにより山頂を目指している。
だが、その理由も現地に行けばすぐにわかる。
・・・壁。ひたすら壁。
さすがにこの壁には道路も取り付く島がない・・・隧道しかないよな。
てなわけで、白水隧道。
入り口まではあっさり到達できましたが、この先は鉱山の構内なので、立ち入り禁止。
この先ぐねぐね隧道で頂上を目指します。
隧道=鉱山そのものなのです。
見える範囲でもすぐそこで素堀の断面が見えます。
ちょうどダンプ一台分くらいの断面か?
頂上まで行ってみたいですねぇ。見学できないかなぁ?
勝手に入ったら相当怒られるだろうなぁ・・・