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2008/07/12 20:48:02
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ここは、とある観光地の駐車場。

ここから、6Km程度歩くと世界遺産を目指している観光地がある。

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そこにはバスも来るし。

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普通にたくさんの観光客も来る。

ただし、みなさんそれなりに重装備。

山をなめているのは我々だけです。

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一応、場所がわかるような情報は控えようかな・・・

今回目指すのはとある金山の跡。

昭和末期まで稼働していたそうだ。

注意事項:

軌道跡は非常に切り立った崖の上部に位置します。

かなり危険度は高いと思われますので、訪問はおすすめしません。

また、正規ルートは沢の知識と装備が不可欠ですので、専門家の方の指導の元に行きましょう。

さて、レポ開始。

一般の方々が向かう方向とは明らかに違う向きへ。

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さすが世界遺産を目指すだけあって、このあたりはあまり手つかずの本来の森。

見慣れた杉林とは様子が異なりますが、やはり自然の方がよい。

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林道脇の沢はなかなか見事な渓谷が続きます。

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2Kmほど歩き、とある橋を渡ると、突如開けた空間と、人工物が現れます。

(写真失敗失礼(T_T)高いカメラも操作をみすれば台無し)

ここがホッパー跡のようです。

ここで、トラックに積み出して、林道を降りていったのでしょうね。

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脇にはいると、封鎖されています。。。

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わかりました!!というわけで、脇から上る<間違えてる。

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上ってみると、結構な広場になっている。

が、人が入っている形跡はなく、若木が成長を始めたところのようだ。

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むぅ、どこだ?

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なんか、金属物があることから、場所はここで間違いはないのだが・・・

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妙に広い空間。山奥であることを考えると、かなりの違和感。

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気持ちのいい広場だけどなぁ・・・

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もそもそ、森の中を歩いてみます。

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お、なんか、ゲートがあるぞ。ということは、何かあるんだな・・・

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・・・れ、れ、れ〜〜〜る〜〜〜〜

びびった。全く予想していなかったので。

てゆうか、ナローにも程があるだろうと言うくらいナロー。

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柵から先を見ると、深い掘り割りの中に続く二本のレール。

枯れ葉に埋もれつつある姿が素敵。

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むはぁ。いい景色だ。

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あちゃー

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掘り割りの先を抜けると日が当たるためか、藪が濃くなります。

しかし、レールはまだまだ残存!!

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あう。

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再度ゲート・・・てゆうか、橋〜〜〜

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なにげに手前にも若干桟橋が形成されていますね。

写真を見るとわかるとおり、柵にはレールも使用されています。

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というわけで、レールここまで。

橋のレールも撤去されていますから。

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残存橋梁。

よく見るとわかりますが、これは鉄道遺物とは言い難い。

H鋼を加工して作成された橋梁。

まさに、産業機械。または、工場設備の類に分類した方がよいでしょう。

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えと・・・先に見えるのってひょっとして・・・

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橋を渡らず、脇の斜面をクリアすると、次なる足場へ。

そこには謎のコンクリ構造物。

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そして、第二橋梁。

てゆうか、長くね?

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手の先にはこれ。

謎パイプ。

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いやいや、長いって。向こう側は藪で見えないし。明らかにツタが絡んでるし。

てゆうか、わたれるわけがない。

脇の斜面も明らかに無理。

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我々は、軌道跡を歩くことはさくっとあきらめ、沢に降りることにしました。

ただのH鋼と鉄筋の組み合わせによる橋梁。

まさに産業遺構。

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ちょっと下るだけでおぼろげになる軌道跡。

本当に必要最低限なのがわかる。

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さて、沢をさかのぼろう。

もう、濡れることはあきらめた。沢に足をつけて突撃。

足痛い〜〜〜冷たすぎて痛い〜〜〜7月だぞ!!

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しかし、苦労と引き替えに得られたものは大きい。

霧にかすんだ第3橋梁は美しかった。

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まだ先はある。進もう。

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小滝にかかる第4橋梁。左岸右岸の崖を橋台とし、鉄骨を渡しただけの簡易なもの。

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かすかにかかる霧と差す日差しが幻想的な光景を醸し出します。

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行く先は完全に岩場に突き刺さっています。

写真ではわかりませんが、木々の間からわずかに抗口の構造物が見えていた。

よって、地上の構造物はここまで。私の行動範囲はすべて制覇した。

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少し角度を変えて。

もうこの先は滝壺のプールなので、我々の装備では近づくこともできません。

ちなみに、途中で出会った2人のパーティーはこの先もぐいぐい上っていきましたよ。

沢屋さんって熱いな・・・

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何かが見えそうで見えない。

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おそらく、特殊な装備を持ってしても抗口の前に立つことは不可能でしょう。

その状態がわからないことは心残りですが、引き返します。

ふと、第3橋梁を見ると、向こうに木造の構造物がある。

ネットで見た現役時代の写真と見比べると、この構造物は引き上げ線のようになっていたみたい。

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木橋遺構も見られるとは。一粒で二度おいしい。

しかし、無茶な高さだなぁ。

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名残惜しいですが、撤収です。

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帰りに気が付いた、第1橋梁の枕木。撤去したのではなく、腐り落ちた?

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さて、元の広場へ戻ってきました。

ここには事務所やらホッパーやらの設備があったようですが、跡形もありません。

ふと崖下を見ると、先ほど歩いていた川の行く末がえらい高低差で見られます。

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あの先もスラブ状の滝でえらい勢いで落ちているそうなので、沢装備なしにはあり得ない。

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林道の橋も遠くに見えてしまいますが、降りればすぐそこ。

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なにやらブレーカー発見。

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下から見えた小山の正体はずり山。

地下から掘りだした岩たちでいっぱいです。

その突端にあった木。何らかの構造物の跡でしょうが、もはや、想像もできない状態。

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高!!

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な、なんかある!!これって、形状的にブレーキでないの?

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何かの金属も。

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ずり山の上にも木が生え始めています。ここも森に沈むのでしょう・・・

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なんか、地面から鉄の棒が出てる。

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一部、コンクリの構造物もあり、何らかの建物があったのでしょうが、今となってはわかりません。

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距離としては短い小規模の軌道跡でしたが、かなりの橋梁区間がとてもよかった。

重ねて注意ですが、軌道のある箇所の崖はかなりの高さです。

危険なので、立ち入らないように願います。


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