その場所の話を最初に聞いたのは子供のころだったろう。
特別に意識し始めたのは10年くらい前のことたっだ。
今となっては住む人もなく、そこにたどり着くことすら困難だという。
以前は吊橋があり、どうにかたどり着けたそうであるが、その橋も今は落とされている。
先日、吊橋跡に向かってみたが、ずいぶん手前で厳重に封鎖されていた。
以前は海水浴場だったが、ひどい岩場なので、事故があったのかもしれない。
とある事情であきらめかけてはいたものの、行けないところというのは行ってみたい所。
集落へ向かう車道も作ろうと試みたことがあったそうだが、途中までであきらめてしまったようだ。
やめておけばいいのにネットで情報収集すると、住人が作ろうとしてあきらめた未成の隧道が存在するという。
となると、たどり着く手段を考えなければならない。
一番問題のない手段は船で海岸より侵入すること。
が、私は船を持っていない。
海岸沿いに徒歩は到底不可能である。
実は道はある。
登山道ではあるものの、地図上にもしっかりと道は書かれている。
しかし、そこには大量のマムシがいるという。
ある人はマムシの冬眠している冬に行くべきだという。
しかし、極寒の地での冬山登山はいくら標高が低いとはいえ、それそのものが危険である。
やはり、夏場に十分な時間をかけてマムシを探しながら行くべきではないか。
まずは、マムシの生態を知らなければ始まらない。
山頂は全国有数の観光地。何の苦労もなくたどり着けるし、大勢の観光客が訪れる。
ごくわずか離れたところであるのに、そこにたどり着くためには本格的な登山の知識が必要なようだ。
と、いうわけで、同行者募集中。