先ほどとは違う平場に、明確な索道停留所の跡だった。



明確なコンクリートの土台の跡。

停留所跡が明確になることで、円柱跡の特定精度が上がるぞ!!


 




取り急ぎ、円柱跡の方向を眺めてみよう。

明確なコンクリート土台があるので、索道の方向が明確となる。



よし、目標となる尾根はあの尾根だ!


 




これは、コンクリートのアンカーなのでしょうね。

いくつか索道停留所跡を見てきたけども、意外と同じ作り物はないものだよね。


 




そのまま、通洞側を見てみよう。

足尾の町が雪のおかげで明確に見える。



しかし、この索道はとても特徴的な作りをしている。


 




このように、通洞側に円筒形の何かがある。

なにか・・・と言われるとわからないんだけど。


 




むぅ、この先に円柱はあるのか、ないのか。

近いようで遠い円柱。(近くはない)


 




うーむ。対岸に円柱は確認できない。

現役当時の写真と見比べても対岸の尾根は怪しい。


 




土台は明確で、やや鈍角、80度くらい?の角度だ。


 




先ほど、円筒状の遺構が見られたが、その場所に降り立ってみた。

非常に立派な、コンクリートと石垣。



見事な遺構だ。


 




で、円筒部分なのだけど、完全に謎。

なんで、こうなっているのか、正直よくわからないです。


 




ふと、対岸を見ると、有越沢の索道塔が見える。



足尾の町からも見えるが、この角度から見えるのは新鮮な景色だ。





さあ、尾根伝いに降りていこう。


 






有越沢の塔を見ながら降りていけば、進み具合が分かっていいね。

少しずつ近づいてくる。


 




おお、真横来たぞ~~~~


 




尾根も終わりに近づくと、斜度もきつくなってきた。

同時に、町を守るための防護壁が現れた。



正直、山歩きをしていると、自然物より、このような人工物の方が恐ろしい。

3mほどの擁壁は飛び降りるのは高すぎるので、エスケープルートを探さなければならない。

年式もかなり新しそうだ。

索道廃止後に作ったくらいの年代だろうな。


 




途中、このような鉄の塊を見つけた。

今思えば、バケットの吊り具に見えなくもないがどうだろうか?


 




そして、古びたワイヤーも発見した。

細り具合といい、太さといい、索道のものと思える。

擁壁の年代は新しく、索道遺構の発見可能性は低そうだったのでこの発見はうれしい。


 




作ほどは見上げていた、有越沢の索道塔ももう、見上げている。

ゴールは近い。


 




凍り付き、雪の積もったシックナーが近づいてきた。

本日の探索もそろそろ終わり。


 




アスファルトだ!文明だ!

これで、本日の探索は終了。

問題は、これから車に戻らなければならないことだ。

延々、車道を1時間ほど歩く必要がある。憂鬱。


 




はぁ、はぁ。

帰ってきた。

あの、ガードレールの隙間が車を止めたポイントのはずだ。





今回の探索では、目的とした猿沢索道中間停留所の位置特定に成功した。

次回は、いよいよアタックしたいところだが・・・



一つ大きな問題が。

一番怪しいところは、もう、探索済みな気がするのだが???




 


というあたりで、第二回探索は終了、第三回に続く。