一応、祠の足下も見てみるが、円柱らしきものは見られないし、数多く見てきた写真たちのいずれとも地形が一致しない。
やはり、こちらの谷ではなさそうだ。
なので、予定通りしらみつぶしに探す。
祠裏から見える水山索道施設跡に行ってみたいが、全くルートがわからないので、とある尾根伝いを歩いている。
対岸を見ながら歩くが、疑わしいものは見つけられない。
また、厳しいのが当時の写真との比較が難しい。
というもの、当時の写真はほとんどはげ山のものなのだが、今は、このように、緑が生い茂っている。
脳内変換するもののうまくいかない。
うーん、完全に迷走しているなぁ。(遭難しているわけではないですよ。GPSもってるんで)
このまま尾根を降りても目的を達成できるとはとても思えない。
ふと、対岸を見たyazzさんが、「あの尾根・・・」と。
yazzさんには、あの尾根が当時の写真の尾根とかぶるという。
うーん、おいら、正直ピンとこないけど、位置的には正しいよね。
行ってみようか。
というか、一本ずつ尾根を歩こうとしていたのに、しょっぱなから一本逃しているという。
先ほど見かけた尾根に突撃するyazzさん。
何かに取り付かれたように・・・
斜面を上がっていくと、最後に岩壁に阻まれてしまった。
ただ、右にある丸太も自然のものではなく、使われていたもののようだ。
つまり、人工物の匂いがする。
足下にもこのようなコンクリートの塊が。
うーむ。人工物。
この上にいかないと始まらないね。
さらっとその辺の立木を利用して登ってしまうyazzさん。
もぎさんは、そのさらに前に軽々と登ってしまっている・・・
さて・・・おいらむり~~~~
高所恐怖症だって何度も言っているではないか!!
臆病者は迂回します。
そこに明瞭な道はなかったが、先に行った二人の声を頼りに合流した。
するとそこは・・・崖下からは想像も出来ない平場だった。
あれ?てゆうか、ここ、祠裏の切り通しじゃね?
おお!たどり着いたじゃん!
散々山中回って、平面距離数メートルの位置にたどり着いたと言うことだな。
コンクリの遺構もあるので、見込み通り、水山索道関連の遺構と考えていいだろう。
周りの地形から見ても不自然な平場なので、人工的な切り通しであることは間違いない。
祠側の崖はかなりの高さがある。
10mはあるのかな?
上から見ていた、どうにか降りられないかなぁ?と考えていたが、実行していたら、まあ、逝ってしまっていたことだろう。
さて、いろいろ大騒ぎしたいところだが、とても危険な主がおられるので、早々に退散するのがいいだろう。
スズメバチには勝てない。
おお、対岸の高原木の堆積場がよく見える。
あそこまで索道がまっすぐに伸びていたんだなぁ・・・
そして、この場所の真上を猿沢索道が。
さて、ここから反対側に歩いて行けば円柱があるはずだと思っているのだけど。
さきほど違う尾根から見えた尾根にたどり着いたようだ。
地面から謎のものが生えていた。
石?金属?
そして・・・