さて、先ほどの鞍部から少し尾根を上がると、有名な索道跡が現れる。

こちらは、登山地図にも紹介されている有名物件。

大変大きく、目立つ遺構で、そこにあることがわかっていてもテンションが上がる。


なお、ほとんどのサイトで、この索道が白岩へ向かっていたとあるが、間違いだと私は考えている。

本編で検証予定ですが、これは、吾野採鉱場への短距離索道と考えています。


 


反対側からも撮影。

大きく2組のプーリー群がある。

それぞれ、上り下り4つずつ。計16個のプーリーは圧巻である。

この尾根を超えるためにかなりの荷重がこの支柱にかかっていたことがわかる。


 


 鉄部分はきれいに残っているが、この隙間に木製支柱が入っていたのだろう。

破片が少し残っているが、ほとんどの部分は崩落してしまったようだ。

こんなにきれいに腐り落ちてしまうものなのだな。


 


 さて、ここに索道があったんだなぁと思いをはせながら、それぞれの方向を眺めてみる。

向こうに索道が向かっていると、途中のあの辺に鉄塔があったんだろうなぁ・・・

あったんだろうなぁ・・・ある??


 


  鉄塔あったぁ!!

これは、事前情報がなかったのでうれしい。

いや、もう、同化してこの距離でも存在がおぼろげだな


 


 この距離まで近づいて、鉄塔らしさがわかるけども、色合いもさび色がちょうど同化するいい色なんだよな。


 


  メンテ用のはしごが健在で、強度も問題なさそうだ。

まあ、高所恐怖症な私は挑戦しませんけど。

目視では、てっぺんのプーリーが健在であることは確認できるのだが・・・写真じゃわからないな。


 


  いやぁ。よく残っていてくれた。

そして、新緑とさび色のコントラストがいい感じだ。


 


  鉄塔の中に入ると、そこは索道と緑の融合した空間。

なんと心地のいい空間だろう。ずっといれる。


 


少し離れただけで、もう存在がおぼろげになってしまう。

これほど立派な鉄塔も山の中で見つけるのはいかに困難かということだ。


 


 


 さあ、名残惜しいが、今回はこれまでとしよう。


ちなみに、この写真にも鉄塔は写っています。ど真ん中です。


さて、鉄塔から登山道に従い降りてくると、程なく吾野駅裏の墓地に出る。

下界に降りてきたぁ。。。


 


  墓地わきの東屋(トイレ?)わきにこのような登山道案内の看板があるので、こちらからのアプローチも迷うことなくいけそうな感じだ。

わかりやすくて大変助かる。


 


  吾野駅わきの踏切から秩父方面を眺めると、西部建材、吾野鉱業所のホッパーが見える。

西武線は貨物輸送をやめているので、こちらのホッパーも廃止されている。

引き込み線の跡は安全側線として活用しているようだ。


 


さて、今回の探索はここまで。


次回探索に続きます。