崖を登り到達した平場には明確な掘り割りがあった。

明確な直線と、勾配を一定にした路盤は明確な廃線跡。

まずは、ここから上流、細尾峠側へ歩いてみることにしよう。


 


 


おお、これはなかなかいい感じの廃線跡だ。

馬車軌道はナローの簡易軌道だったはずだが、見た感じ、かなりの幅を持っている。

この様子だと、ずっと複線だったのだろうか?


 


 


上流へ少し進むと、掘り割りは周りのレベルと合うようになり、線路跡は不明確になってしまった。

率直に言うとロストしました。

うー、どこが線路なのかわからない・・・


 


ロストしたまま、しばらく歩き、一つの沢を越えたところで、やっと遺構が復活した。

この間も写真は撮っているが、ただ、山の中を歩いているだけの写真になるよね・・・

石垣はあったものの、明確な路盤はわからない。おそらく谷側が崩落しているようだ。


 


 


あー、うん、これ路盤じゃないかな?石垣とかない場合はなんとなく妄想で路盤を探していくことになる。


 


 


あー、いい感じですねぇ。

一面植林地になっているのだが、路盤部分はやはりわかりやすい目印になるためか、直線に植林されている。

結果、とてもいい感じな廃線跡になっている。


 


 


しかし、このビニールテープ何なんでしょうね。

一面ずっと施工されているし、いたずらとは思えない。

林業関連と思うけど、他で見たことはないな。


 


 


いい感じの路盤はしばらく続くので、お散歩気分でぶらぶらと。


 


 


築堤はしばらく歩くと掘り割りに変わる。

細尾峠に向かって少しずつ標高を稼いでいくわけだが、馬車軌道の路盤は一定に、周りの地形は思うがままに変わるので、このような変化が続く。


 


気持ちのいい廃線跡をお散歩したところで次回に続きます。