さて、前回、初回探索で発見した索道跡であるが、目的がわからないままだった。

ネット上の記事ではいろいろな考察があるが、はっきり言ってほぼ間違いな事がわかった。


最近、国立国会図書館のアーカイブがネット経由で参照できるようになり、調査が進んだ。


とはいえ、図書館でなければ見られない文献もあり、適材適所で活用していこう。


まずは、図書館でなければ参照できない地元文献から。

こちら、地元青梅図書館にて確認しました。


「青梅線開通120周年 : 開館40周年特別展」


という文献より引用。



そもそも、現在の青梅線、青梅鉄道の開通目的は石灰石の輸送。

その、社史より情報を整理した上記文献が非常にわかりやすかった。

A~Eの各エリアにてそれぞれ採掘がなされていて、前回、探索したエリアとインクラインの輸送があったのは、Cの雷電山採掘地である。

今回の探索目的である索道輸送がなされていたのは、Dの梅ヶ平採掘地となる。


なお、参考文献の「石灰石(61)」によると、採掘開始は昭和4年で、明記されていないが、当初から索道で運搬されているようだ。



なので、今回の探索は、二俣尾からは少し離れた、ここ、松の木トンネル入り口から開始です。

集めた情報から考えれば、このトンネル脇の山塊を索道が抜けていたことになる。



さて、山に入っていこう。

何の道もない山を歩くことも覚悟していたが、幸い東電巡視路があるようだ。

楽な道ではないが、道がないよりマシ。



それなりに道っぽいようなただの沢なような道をひたすら上っていく。



すると、尾根筋に出たあたりで石仏に出会った。

今はほとんど人通りがないが昔の街道だったのかもしれない。

あ、そういえば、カメラ忘れたのでスマホでの撮影です。



途中、人工物も落ちていたりしながら、何よりワイヤーがあるとテンション上がる。

まあ、ほとんどの場合は林業がらみで索道というわけではないが。



山桜きれいだなぁ。


この後は、事前に想定した索道ラインを目指して道なき道を歩くしかない。



よく整備された植林地を登っていくと・・・



うーん、もうだめかな。なんか、何でもかんでも索道に見える幻覚が・・・・

・・・幻覚か?あれ?