さて、 カム外したのですが、排気側のマーキングがはがれてしまい、タイミングわかんなくなっちゃった。
このままじゃ、壊れるかもなので確認。
一般的なエンジンでは、カムスプロケとカムチェーンにマーキングがあったりするけど、M104エンジンはそういうのない。
困ったなぁ・・・ということで、整備書で、かむタイミングを確認します。

規定値は、
in
open ATDC(上死点後) 36
close ABDC(下死点後) 36
ex
open BBTC(下死点前) 30
close BTDC(上死点前) 13
です。
この規定値は、2mmリフト時点なので、タペットの沈み形見ながらクランク回していきます。
27mmのソケットをクランクプーリーにあてがって、時計回りに回していく。
まず、間違っていない自信のある吸気側確認。うん、理論値通り。
なので、自信のない排気側確認。
大丈夫そうかな?今回ずれているとしたら、チェーンのコマ飛びレベルなので、数度レベルではなくすぐわかるはず。
それほどのずれは見られなかったので、OKとします。
あ、ところで、クランクの角度はプーリーにマーキングがあるのでわかります。
で、組み立てていきます。

さて、フロントカバーつけていきます。
ちょっとやり直す前の画像なので、Oリングが正規品の赤いやつに変わったり、シーラーの塗り方が違うけどそれはそれとして。
カバーつけて、ネジ止めして、ピンを打ち込みます。
ピンは、軽くハンマーで打ち込んだ後、蓋をねじ込んでいくことで正規位置まで埋め込みます。
ちょっと不安だったんだけど、整備書にそう書いてあったんだもん。
で、カムチェーン周りは、手順が大事です。
テンショナーは最後!!これだけは覚えておこう!約束だぞ!!
てなわけで、テンショナー、つけていきます。
この画像は間違いですよ。
カバーもつけ終わって、ピンも打ち込んだ後、カム周りは最後にテンショナーです。
この理由は後述。
画像のように、最初は外側だけ取り付け。
その後、内側のバネと蓋を閉めてつけていきます。
これ、すげぇ大変だけど、なんとかねじ込む。
で、結果大事なのが、チェーンはだるだるで指で動くレベルな事。
間違った組み付けだと、この時点でテンションかかってるけど、これはだめ。
正しくは、エンジンかかった後、油圧で押し込まれてテンションがかかるようです。
で、理由です。
どうやら、先っちょのプランジャーがワンウェイバルブ的な動作をするらしく、一度、締め付ける側に倒れると戻りにくい特性に作られているよう。
なので、組んだ後に、テンションかかっているようだと、異常なテンションがかかったままエンジンが回って壊れる方向になる様子。
なので、テンショナー外さなくても、チェーン周りいじったらテンショナーの付け直しは必須作業。覚えておこう!