g:\data\latest\hp\hi-ho\070429_1
2007/05/05 10:21:36
256 Images

1988年に廃止となった青函連絡船。

本州と北海道を結ぶ重要な役割を担っていたこともあり、地元の思い入れは大変強い。

今現在、当時の姿を偲ぶ事が出来る船は、函館港にいる摩周丸、東京船の科学館羊蹄丸、そして青森港八甲田丸と3隻ですが、資料という意味では八甲田丸が一番。

他の船は内装をかなりいじられてしまい、あまり資料が残っていない。

それに対し、八甲田丸は一部改装されてはいるものの、当時の客室も保存しており、果てはエンジンルームまで見学することが出来る。

当時を知る人には八甲田丸が一押し。


さて、早速当時の客室を・・・

展示物はどおでもいいとして、このような座敷だったんですよね。

DSC_0001.jpg

座敷にごろ寝しながら4時間の船旅をしたことを覚えています。

DSC_0002.jpg

青函連絡船には船ごとにマスコットが与えられていました。

まずは十和田丸

DSC_0004.jpg

摩周丸、函館で見ることができます。

DSC_0005.jpg

松前丸

DSC_0006.jpg

お?なんだこれ?

DSC_0007.jpg

八甲田丸。この船。

DSC_0008.jpg

空知丸。最後まで生き残った唯一の貨物専用船。

客室はないものの、細身のその姿は結構好きです。

DSC_0010.jpg

羊蹄丸。お台場で会えます。

一時は、塗装も変更され、当時の面影もなくなりましたが、現在は当時の塗装に戻され、よく保存されています。

DSC_0011.jpg

津軽丸。一連のディーゼル船は津軽丸型といわれることからもわかるとおり、この船が一番船です。就航が早かっただけに引退も早かったです。私は乗った記憶がありません。

DSC_0012.jpg

大雪丸。熊かわい〜〜〜

DSC_0013.jpg

桧山丸。空知丸と同型の貨物船に客室をつけたもの。

青函連絡船の末期には自動車輸送も行っており、桧山丸はたくさん車の乗る船でした。

津軽丸型はわずか12台に対し桧山丸、石狩丸は20台も積めます。

DSC_0014.jpg

貨物船の一番船(たしか)、渡島丸です。>

DSC_0015.jpg

以上、近代船の紹介はおしまい。以下、昔の船。

第1青函丸。ん?これ、交通博物館で見たような・・・

お、違う。交通博物館は第2青函丸だった。

DSC_0017.jpg

翔凰丸。青函連絡船初の客貨船とのこと。

DSC_0019.jpg

どちらの船も青函連絡船の特徴である車両甲板がよくわかります。

DSC_0018.jpg

かの有名な洞爺丸。後ろの船が渡島丸(津軽丸型より大きな貨物船なので小さく見えますが、十分巨大な船です。)p>蒸気タービン船なので、4本マストからは、もうもうと黒煙を上げての運行だったとのこと。

DSC_0020.jpg

そんなわけで渡島丸。貨物船故、甲板はシンプルなもの。

DSC_0021.jpg

洞爺丸沈没の最大の原因になったといわれる車両甲板口がよくわかります。

第一青函丸の頃は3線だったのに、このころは単線なんですね。

近代船である渡島丸(津軽丸型も同様はt、洞爺丸での反省もふまえ、鉄製のシャッターを備えて、海水の侵入を防いでいます。

DSC_0022.jpg

近代船の代表格、津軽丸。

青函連絡船は荒れた津軽海峡を何往復もするため、短命です。

DSC_0023.jpg

巨大な青函連絡船はタグボートの助けなしには接岸できません。

DSC_0024.jpg

当時のグリーン室も2列だけ残されていました。

いやぁ、懐かしい・・・って嘘ですけど。グリーンなんて乗ったことないし。

DSC_0034.jpg

ものによっては壊れていますが、がっかりしないでね。

DSC_0035.jpg

寝台もありますよ。一度も乗ったことはありませんが。。。

とはいえ、所詮4時間ですから、ぐっすり寝れないよねぇ。

DSC_0060.jpg

DSC_0061.jpg

これから先のエリアは現役当時は入れなかったエリア。

DSC_0070.jpg

DSC_0071.jpg

だれだ!!

DSC_0073.jpg

ちょっと、危ない船長・・・

DSC_0076.jpg

船首を望む。

DSC_0084.jpg

もう、ぼろぼろですよ・・・

DSC_0085.jpg

現役当時を知る人には何となく懐かしくありません?この扉。

DSC_0090.jpg

操舵室。雪国特有の丸窓が印象的。

DSC_0097.jpg

この、ロープワークは一般客室になかったっけ?

すごい見た気がする<すごい見たとは、幼少のこと、これの前で立ちつくしていたと言うこと。

DSC_0098.jpg

操舵室より愛車を望む。じゃ、行って来るよ〜〜〜って、言いたい気分ですよ。

DSC_0099.jpg

DSC_0100.jpg

船首のポールさえも錆落ちてしまい、郷愁を誘う八甲田丸。

きれいな姿でいてほしかったけど、今までの経緯を思えば、存在していること自体に感謝しなければ・・・

DSC_0102.jpg

無線室のコールサイン。私と同じで失効しているのでしょうね。

DSC_0109.jpg

さて、甲板にでてお散歩しますか。

DSC_0113.jpg

今更ながら、ドアは木製だったんですね。

新しい船という印象でしたが、昭和40年代の船。

よく考えると、かなりの年期です。

DSC_0114.jpg

このまま放置していると、悪くなる一方だとは思うものの。

DSC_0115.jpg

もはや、レーダーが機能することもあるまい。

DSC_0117.jpg

青森駅の様子もだいぶ変わりました。

ですが、駅からの跨線橋は形を変えても生き残っている。

DSC_0124.jpg

寄贈された鯉のぼりを掲げていたそうですよ。

DSC_0125.jpg

救命船も朽ちています。長い月日を感じます。

DSC_0126.jpg

見学していると、フェリーが出航していく様を見ることができました。

DSC_0135.jpg

DSC_0136.jpg

これって、結局サブ煙突なんですよねぇ?

前々からの疑問。

DSC_0138.jpg

なにもない甲板。少しむなしい。

DSC_0140.jpg

以前はなかった煙突展望台ができていました。

当然、現役当時には近づくことすらできなかった。

DSC_0143.jpg

そういえば、現役当時一度だけ煙突のぞいたことあるのよね。

その時はなぜか鍵がかかっていなかった。

ものすごい音で充満していたことは覚えているけど、真っ暗でなにも見えなかったから、本当にここだったのかどうか。。。

一段下だったかな?

DSC_0145.jpg

巨大なマフラーが4本。少し小さいものがいくつか。

DSC_0146.jpg

階段登りますよぉ。

DSC_0149.jpg

はうう、めかめかしくて、たのしいよぉ・・・

DSC_0150.jpg

DSC_0151.jpg

さて、外に出ました。

残念ながら煙突の先端は塞がれていました。

ある意味当たり前か?

DSC_0153.jpg

や、宣伝文句に違わずすばらしい眺めです。

DSC_0155.jpg

救命ボートの中もよく見えます。

DSC_0156.jpg

DSC_0157.jpg

なにやら、煙突から左右に出ていましたが・・・わかりません。

DSC_0158.jpg

DSC_0159.jpg

煙突に至るハッチは当時からのもののようです。

DSC_0160.jpg

DSC_0161.jpg

ということは、このような床板は当時から存在していたのですね。

DSC_0165.jpg

後ろもよく見えますが、ベイブリッジで遮られ・・・

DSC_0167.jpg

あ、駅の眺め、いいですね。

DSC_0168.jpg

煙突から貨物船の出航もみれました。

DSC_0172.jpg

ハッチの作動シリンダ。当時もの?新しく見える。

DSC_0175.jpg

津軽丸型では2隻の救命ボートしか見えず、不安を感じるかもしれませんが、大丈夫。

この丸いものがすべて救命ボートです。海へ落ちると自動で広がります。

DSC_0180.jpg

DSC_0181.jpg

さて、いよいよ、青函連絡船の最大の特徴、車両甲板へ。

八甲田丸のマスコットをヘッドマークとした車掌車。

DSC_0200.jpg

展示されている車両は貴重なものばかりではありますが、現役当時にここにいたものではないんだよなぁ・・・

屋内保管ですから保存状態はよさそうですね。

DSC_0201.jpg

本来の規格よりも小さいとはいえ、鉄道車両のはいる空間ですからえらい広いです。

DSC_0207.jpg

写真の撮り方による発色の違いを楽しむ。

DSC_0208.jpg

蛍光灯が結構いい雰囲気ですね。

DSC_0209.jpg

ふと、脇を見ると船底にいることを思い知らされます。

まだ、ここは海面より上ですが。

DSC_0210.jpg

順路・・・や、その先は?

DSC_0211.jpg

おお、連結器。

DSC_0212.jpg

おお、エアブレーキもついているのね。

連結した上に、車両のブレーキをかけ、その上ワイヤーで固定する。

津軽海峡の時化を考慮すればここまで必要なのか。

DSC_0213.jpg

船長?現役当時の張り紙なの?それとも、いまいお手入れしている方々の茶目っ気か

DSC_0217.jpg

途中いくつか、このようなウィンチを見かけました。

何のためにあるものなのかわかりませんでした。

DSC_0245.jpg

キハ82です。

車両甲板では本来の規格よりも小さな断面を使用しているので、特急車両とかは奥まで入れないのです。

DSC_0249.jpg

さすがに車両搬入口の鉄扉は固く閉ざされています。

DSC_0255.jpg

津軽丸型は入り口3線ですが、内部は4線。よって、船内にポイントがあります。

DSC_0256.jpg

その2へつづく


Created By Link-Album Maker 1.10
Wan's HomePage