第3回・・・期待はしていたものの、こんなに長くなるとは。
崩落地点は見事に道をふさいでおり、通り抜けは容易ではありません。
まして、ちゃり連れて行くにはちょっと・・・
しかし、ちゃり用の靴は山歩きに向かないな・・・金具が滑って滑って・・・
というわけで、軟弱な私は現道の沢入りトンネルをくぐり、反対側からアプローチしました。
車が少なくてよかった・・・
こちらのアプローチもなかなかの廃道。
道いっぱいに広がった倒木が出迎えてくれます。
路肩には、ガードレールの形跡が見られますが、腐ってなくなったか、抜かれたのか・・・
途中、残存ガードレール支柱を発見。
なんだか、妙にきれいです。
なぜ、ここだけ残っているのか、なぞは深まるばかり。
そういえば、足尾トンネル脇の廃道工事も、ガードレールは残されていましたね。とり忘れかな?
(自転車でトンネルを抜けるのは恐ろしいので、旧道も自転車道として残してほしいですが・・・)
少し行くと崩落がありました。
しかし、これは先ほど反対側から見た崩落とは別物の小規模なもの。
徒歩であれば、容易に抜けられます。
あ、ちゃりは、倒木手前でおいてきました。
人の立ち入らない旧道だからなのか、この緑の光景を静かに眺められていられるからなのか、とてもよい気分。
現道からさほど離れていませんが、車の音はあまり聞こえない。
むしろまれに、対岸の足尾線の音が耳に付く程度。
倒木と言うより、すでにこの形で生きている木でしょうか?
虫に絡まれることが苦にならない人にはお勧めの場所です。
(写真には写らない苦労はあるのです)
さて、先に進むと、先ほどのものと思われる崩落にたどり着きます。
(手前に素敵なものも写っていますがそれは後ほど)
空しく放置されたアンカー。
おそらく、崩壊を止めるために方面に打たれていたものでしょう。
一応、上って確認しようとしましたが、多分これだっただろうくらいの確認しかできず・・・
しかし、この辺の崩落は非常に質のいい石でできています。
庭石に持って帰りたいくらい。
もうちょっと下流には石屋さんもあるので、切幹橋の石造りの欄干は実は地元調達でかえってコストダウンだったりするかも。
さて、崩落箇所から振り返ると、そこには道路に覆いかぶさるように岩が!
いわゆる片洞門といってもいいでしょう。
基本的に頑強な岩場でしかありえない道路形状で、まさか、こんなところにあるとは・・・
ちょっと期待以上な122号旧道です。
て、下りるとき足打った・・・(T_T)
あしへろへろ・・・
ちなみに、崩落箇所は大概険しい崖で、エスケープルートもないのが常です。
この崩落箇所も下を見れば渡良瀬川までまっさかさま。
甘く見れば命を落とします。
さて、40Km弱の道中にもかかわらず、まだ半分も来ていないので、先に進みましょう。
まったく先に進みませんが、またも橋梁。楡沢橋。このあたりまでは、橋梁、トンネル見たら、必ずといっていいほど旧道が遺されています。
こちらの旧道区間は石屋さんの資材置き場になっているようです。
関係ありませんが、この辺の石屋さんは廃材で石垣を組んでいるようで、独特の雰囲気をかもし出しています。
写真とっときゃよかったな・・・
楡沢橋旧橋。あまり面白みのない形状の橋のよう。
が、藪に埋もれてどうにも写真が撮れない。
で、ごそごそ、沢を上ったところ、こんなもの見つけちゃいました。
なぜか、石垣。
今見られる道路っぽいものとは何の関係もないところにあります。
かなり古い時代の遺構なのか、実は自然のものなのか。
足尾鉱山は江戸時代から稼動しているので、それほどの古い街道跡があってもおかしくはありませんが・・・
対岸にも対応するものは見つけられず、何の確証も得られませんでした。
おまけに、旧楡沢橋も撮れぬまま。
さて、もう、足もへろへろなので、さくさく行きましょう・・・
地図上で、沢入りの集落のあたりにいかにもな感じの道を見つけたので突入。
すると、このような旧道の標識が。
勘で動いているときに、このような確証を得るとうれしいものです。
次回はある期待を持って寄り道した場所に、期待通りのものと期待以上のものが!
2007/6/19記