埼玉群馬の山の中には網の目のように多数の林道が張り巡らされている。
山の隅から隅まで杉の生産に活用しようとしているのか、それらは山頂近くまでも至る。
ということは、峠を越えることもあり、必然的に県境越えをしている林道がいくつかある。
地図上を見ていてもそれらは見つけられるが、地図上では開通していないことになっている県境越えの林道が開通しているようなので、行ってみた。
その名は上野大滝線
埼玉県大滝村と群馬県上野村を結ぶ林道である。
イメージから言って、大滝村 -> 埼玉の山奥、上野村 -> 群馬の山奥、なので、とても離れているような気がする。
実際、国道で大滝村から上野村へ行こうとすると、最短でも140->299のルートで75Kmある。
しかしながら、よく見ると直線距離はたいした事もなく、単に間を埋める道がないだけなのだった。
というわけで、上野村側からアプローチすることにします。
なんとも普通の集落への分岐が林道への入り口。
さらに、野栗沢沿いに上流を目指すため、左方向へ。
集落あたりは村道9号で、意外と重要な位置づけなのがわかります。
途中、あまりの衝撃に写真すら撮り損ねた箇所有り。
村道に屋根がついてた・・・
左右の家からアーケード状になってたんだけど、あれってありなんだろうか?
いくつかの分岐を注意しながら進みます。
案内にはどちらも車での通過は無理とある。無理なのかなぁ?でも、相当古い看板だからなぁ。
九十九折を見ると、急斜面具合がよくわかります。
林道ならではの躊躇ない急斜面。
ちょっとやな予感・・・大型車だけだと信じたい・・・というか、災害がないと大型車いけるんだ・・・
きたきた・・・って、終点?おわってしまうのですか?
埼玉、群馬の林道には開通区間ごとにこのような銘板をおいているようです。
この辺か?大型車が通れない理由。
途中見かけた改良区間の旧道。
というか、そもそもこの広場は何だろう?
時折ある落石をよけながら延々と林道を登ると現れる太尾トンネル。
このトンネルは地図にも載っています。
昭和52年とちょっと古めの施工。この先の工事はしばらく保留されていたんですねぇ。
反対側の坑口、脇の崖と坑口を覆うような紅葉が印象的。
トンネルを抜け、少し行くと分岐が現れます。
迷うことはないものの、地図上にある林道はむしろこの支線を現しているよう。
つまり、この先の本線がなかったはずの林道区間。
もはや、稜線はすぐそこ。
さほど距離を走らずに天丸トンネルが現れます。
これこそ、県境越えのトンネル。
2車線の立派なトンネルですが、無灯。
内部でカーブしているため、出口は見えません。
銘板によると、長さは488m。歩くにはちょっとつらい長さ。
2001年10月竣工と、先ほどの太尾トンネルと比べると竣工時期に大きな差が。
えと、まっしろ・・・
トンネル脇には広大な空き地が。
トンネル掘った残土でできたのかな?
さて、突撃!!