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2008/03/27 22:49:27
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関東圏内において、西沢渓谷の森林軌道跡はかなり有名。

参考文献1の「鉄道廃線後を歩く」でも紹介されていて、ずっと前から行ってみたかったところのひとつです。

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そもそも西沢渓谷は紅葉など、ハイキングコースとしても有名だが、遊歩道に指定されている箇所がすでに森林軌道の廃線跡であり、一般にも知られている。

紅葉の季節にはちょっと遅かったようです。

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が、遊歩道になっている部分はごく一部。

より上流へ向かうと、2つの隧道があるという。

ただし、参考文献1によると、この上流部分は崩落箇所が多数あり、登山のエキスパート以外は立ち入るべきではないとの事。

私は登山のエキスパートではないので、今まで躊躇していましたが、友人と共にまずは様子を見てくることにしました。

一人だとトラブルがあったときに多分死にますので注意。

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当分の間は鶏冠山(東)林道を歩くことになります。延長10Kmは西沢渓谷とは別方向です。

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さすが、メジャーな観光地はゲートが厳重だなぁ。。。

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・・・ちゃりは?ま、今日は歩きだけど。

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一周4時間のお気楽ハイキングコース。

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なんかある〜〜〜・・・トイレです。

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道のりの半分はよく整備された遊歩道。

行きと帰りでは別々のルートを取るようになっています。

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行きのルートは東沢森林軌道の跡のよう。

いくつか遺構が散見されますが、あまり軌道跡のイメージはない。

昭和30年代という早い時期に林道として整備されてしまったよう。

この石垣も微妙・・・

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ヌク沢を渡る橋梁。ん?

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向こう側になんかあるぅ!

というわけで、東沢林鉄跡ヌク沢のコンクリート橋脚。

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なんか、唐突にある。

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いまいち現役時代の線路がイメージできない。

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下流側は林道に飲まれて路盤がイメージできない。

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上流側は線路が崖から生えているように見える。

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さてさて、歩道としては広々とした林道をのんきにお散歩すると、山荘が現れます。

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その脇から西沢渓谷入り口です。

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いよいよ林道をはずれ、登山道になります。

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この吊り橋は東沢を渡るもの。砂防ダムが興ざめです。

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吊り橋から下流を眺める。左から流れ込んでいるのが、西沢。

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ずんずん。

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いよいよ西沢渓谷です。

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ここで東沢との分岐点となりますが、東沢は入山禁止。

この先にも森林軌道の遺構はあるのかもしれませんが、もはや登山道もありません。

素人が入山しても遭難するだけ。

(ちなみに、東沢はスラブの連続で、沢屋には有名なポイントらしい 。専門の知識と道具が必須)

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というわけで、素直に登山道を登ります。

急激に沢が近づいてきたかと思うと、あとは沢沿いに歩くというより、沢そのものを歩く感じ。

激しいアップダウン(主にアップ)で体力を奪われますが、なかなか心地よい景色です。

西沢はお散歩するにはよいですよ。

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こんなすてきな景色もあるし。

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途中にある橋は林鉄とは何の関係もありませんが、林鉄風のつくりになっております。

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程良く枯れているあたりもよいですね。

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西沢一番の目玉、五段の滝。

写真には納めにくいのですが、なかなかのスケール。

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滝見台は立派で結構なのですが、

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はるか上空に人工物発見!!

なんだろう?と思っていると人影が!

え・・・歩道ですか?てゆうか、あそこまで行くって言うことですか?

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五段の滝だけにごく一部です。

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先ほどの橋もこちらからだといい感じに見えます。

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さらに、五段滝の途中、廃橋跡を発見。

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どこへ行くんでしょうか?

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対岸にも何かがあり、どうも、滝見の施設があったよう。

今はたどり着く術もない廃墟です。

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地図をよく見ると、このあたりから東沢へのルートもあるよう。

もっとも、橋もあることになっているので、この先は廃道でしょうが・・・

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お。もうちょいだ。

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な、なんかある!!

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その後、あまりに急すぎて階段となった道を登ると突如平場に到達します。

そして、そこにはレール。

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そう、ここが西沢森林軌道跡との合流点であり、登山道としては折り返し地点。

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この辺が軌道。土に埋もれたレールが見えますか?

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最後まできたなぁ・・・

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折り返し地点で休む人も多く、こんな感じ。

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ちょうど軌道上にトイレが設置されており、土台にレールも使用されています。

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さて、ここで上を眺めていた友人。

「あれ、何だと思う?」

「・・・見てくる」

というわけで、見に行ったエンジン。

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直列6気筒、OHV。ガソリンエンジン(プラグもあるので)。

かなりの年代ものと見ましたが、そもそも、なにこれ?

西沢森林軌道は馬力によりトロッコを引き上げ、荷の重さで坂を下った軌道。

機関車はここを走ってはおりません(計画はされたらしいが)。

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素敵エンジン。

しかも、わざわざ軌道から一段高いところまで持ち上げてあるし。

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まあ、なんだかはわかりませんが、平場なこともありますので、何らかの施設があったのかもしれませんね。

その発電機か何かかなぁ?にしては立派過ぎるエンジンですが。

GMだし。

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さて、ここからが本番。

いよいよ手付かずの廃線跡です。

てゆうか、しょっぱなからくじけそうな景色なんですが。。。

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つづく


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