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 この日は秩父鉱山側の索道跡も探索し、移動してきた。


いろいろアプローチは探したが、少し距離はあるもののとある林道の入り口をアプローチに選んだ。


 


 




特にゲートなどは設置されていなかったが、遠慮して徒歩でのアプローチとした。

まあ、非常に短い林道なので、結局すぐに山中を歩くことになるが。


 




林道の途中で、開けた場所に出た。

現役で活用している林業エリアなのですね。


 




そして林道は深い森に入っていく。


 




その後、直線を少し歩くと開けた場所に出て林道は終わった・・・

簡単なバリゲートがあったが、意味があるようなないような。


 




このあたりは、高圧送電線が集まるエリアなので、ちょっと横を見ればこれだけ大量の立派な鉄塔を見ることが出来る。

鉄塔を飽きるほど見られるのに、一本の鉄塔を探しに山中歩き回るというのもなんかおかしな話だな。


 




林道が終わったあとも歩きやすい良く整備された杉林が続いたが、突如森の様子が変わった。

我々の中で、通称魔女の森。



細かい枝が地面近くまで覆い被さり、非常に歩きにくい。

この植物何なんだ?


 




しばらく苦労しながら進むと、また、歩きやすい森に戻った。

とはいえ、こちらは植林地という雰囲気ではないな。



そして・・・


 




目標としていた峠に到着したようだ。

今となってはただの尾根にしか見えないが、昔は人の往来する峠だったのだろう。

とはいえ、昔から地域の人の使う道で名のある街道だったというわけではなさそうだ。



首のなくなってしまったお地蔵さんに手を合わせ、旅の安全を祈願する。


 




情報では、残存鉄塔は現役の送電鉄塔の近くにあるという。

幸い現役鉄塔には案内があるのでまずは現役送電鉄塔を探し周りを探索することにする。


 




現役鉄塔はいい目印になると思っていたが、山中に入ると木々が邪魔をして意外と見えないものだ。

結構近づかないと見つけられず、苦労した。



まして、現役ではない索道鉄塔を見つけられるのだろうか?


 


あった~~~!!!








もう、森と同化しているので、これは見つけにくい。

まだ上が見えないが、そう高い物ではなさそうだ。


 






季節的にも緑が濃い。

埋もれているが、索道である証拠のプーリーも残存しているようだ。


 




おおお、こりゃまた特異な形をした鉄塔だなぁ。



基礎は索道進行方向に長い長方形になっている。


 






プーリーは右側(三峰口側だったかな?)に偏って配置されているようだ。

長方形の特異な構造は負荷が大きい場所なのかもしれない。



この先、秩父鉱山側は谷に降りていく方向となるので、高さは低いとはいえ、大きな荷重がかかる鉄塔なのだろう。


 




鉄塔の足下にはガセットプレートも落ちていた。



と、いうのも。


 




一部解体が始まっていた跡があるのだ。

下部の筋交いになる鉄骨は外されてしまっている。



何らかの理由で解体が中止され、そのまま忘れ去られてしまったのだろうか?

おかげで私は出会えたのでうれしいが。


 






外された部分はボルト止めされていたところのようだが・・・

今更ながら何でこうなんだろう?

ガセットの取り付けはリベットによるものだが、筋交いはボルトで留められている。



以前別のところで見たときにはボルト止めの部分は後から補強されたものではないかと思ったが、ガセットと筋交いは明らかに同じタイミングで取り付けられている。

なぜ取り付け方法が違うのか謎だ。


 




ほんの数メートル離れるだけであっという間に鉄塔は見えなくなる。

yazzさんよく見つけた。


 




土台は標準的なコンクリート土台。

こちらもリベットで止められているようだ。


 




静かに眠る索道鉄塔のすぐわきには現役の巨大鉄塔が立っている。

これほど大きなものでも森の中では見つけるのは難しい。



さて、今日の探索はここまで帰ろう。


 




最後の最後に夕立に当たってしまった。



まあ、もう帰るだけだからいいけど、結構な大雨で大変だった。




 


 


 

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