由緒正しい秩父の名を持つ林道。
		
地図上に表記された隧道を求めて訪問してみた。
			
		
事のはじめは、いつものように地図を眺めていた時の事。
		
とある林道にトンネルの記号を見つけました。
		
実は埼玉県内の林道ではトンネルは少なめ。
		
まして、先のない行き止まりの林道でのトンネルは極わずか(2つ?)。
		
これは、お宝が期待できそうなので、行ってみました。
			
		
2007/10/31
		
最初のアタックは、平日夜の会社帰り。
		
写真も撮っていませんが、車で現地へ向かい、隧道直前のゲートで撃沈。
		
が、気になるものを見つけてしまいました。
		
2007/11/4
		
日を改め、今度はちゃりでのアタック。
		
朝早くから道の駅荒川村へ。今回から新しいデジカメを投入したので、ちゃりでも一眼です。
		
途中、矢通反隧道を見学してから林道へ向かう予定でした。
		
が・・・へばった。矢通反隧道と迂回路の激坂にやられてしまい、体力尽き果てた。
		
おまけに飲み物を忘れるという致命的失態もあり、早々に撤収しました。
			
		
とはいえ、林道の入り口にあるヘアピンコーナーでこの前見つけた気になるものは撮影。
なにげに立っている標識なのですが、裏に回ると・・・
		

線路なのです!!
		
 
		
柵も線路で作られています。
		
明らかに林鉄クラスのか細い線路。
		
もしや、この林道は林鉄由来か?と期待させられてしまう発見です。
			
		
 
		
2007/11/11
		
仕切りなおし。
		
今回は前回の反省(自分のへたれ具合の確認)を踏まえ、いけるところまで車で行って、そこからちゃりで向かうとします。
		
もちろん、飲み物も確保!
			
		
今回のスタート地点はここにしました。
			
		
林道支線の分岐にかなり広い場所があり、ここなら乗用車の1台くらい置いてあっても迷惑にならないだろうと。
		
というわけで、ここからちゃりで上流へ向かいます。
		
 
		
 
		
なに、先1.2Kmで終点だ。たいした事はないだろう・・・(地図でちゃんと確認しましょう)
		
ちなみに、今回の目的は以下2点
			
		
・何はともあれ、隧道を見る
		
・林鉄由来と思われるような遺構を見つけられるか?(特に終点後に何かないか?)
			
		
さて、出撃。
 
		
出発してから、ずっときつい上りが続きます。10%弱ではないだろうか?
		
ここでいきなり疑念が持ち上がる。そもそも、鉄道じゃこの坂のぼれないのでは?
		
ともあれ、初回で引き返したゲートに到着しました。
		

ここは転回所なので駐車しては迷惑。
		
 
		
ゲートには簡単な鎖があるだけ。
		
や、なんだか簡単すぎて気がつかないで進んでしまいましたよ(--;)。
			
		
あとからよく考えると、ここまでが1.2Kmだったかなぁ。
		
途中見かけた石垣。
なかなか古そうです。
 
		
ちゃり泣かせのグレーチング。
		
こんな隙間だらけのタイプは始めてみました。
		
隙間にはまったら大変じゃん・・・と思いましたが、意外と平気。
		
まあ、押して通過する分には何の問題もない。
		

ゲートあたりから下りに転じますが、その先2つほどコーナーを抜けると、現れた隧道。すぐそこだった。
		
期待通りの御馳走です。
		
 
		
隧道のすぐ脇には表示するものを失った標識の支柱が。
		
これもまた、線路。
		
素掘り隧道と線路の組み合わせ。最高ですね。
		
 
		
ん?

素掘りの掘ったままの隧道。内壁の補強もされていない。
		
現役としては非常に珍しいのではないでしょうか?
		
 
		
これぞ、素堀隧道の迫力。
 
		
全長は短く、すぐに出口に到達します。
		
荒々しくも、隧道特有の不気味さはない坑門。植生がないからでしょうか?
		
 
		
隧道は自然破壊の結果ですが、まだ、共存しようと言う意志が見て取れてみたり見なかったり。
 
		
この道は林道なので、針葉樹林を想像していましたが、思いの外広葉樹の紅葉もきれいでした。
 
		
対岸に見える岩壁。あちら側はなんの開発もされていないのだろうか?
 
		
さて、目的のひとつを達したかと思いきや!、まだ油断はできません。
		
